馬鹿か?煙か?建築家??

建築家って高いところが好き?

小生、バカか煙かと言われるほど高いところが好きである.横浜のマリンタワーが完成したのが3−4歳の頃で工事の経過をみたり、親や親戚の人に連れられてマリンタワー、東京タワーには何回か上った覚えがあるのだが、それが原因なのかどうかは定かではない.イタリアのシエナへ行けばまず街で一番高い鐘楼に上り辺りを見回す.ベネツィアではサンマルコ広場に霧がかかり、鐘楼の上部がフェイドアウトしていくように空の中に消えていく幻想的な風景に出会った.喜んで上に登ってみたのだが雲の中に首をつっこんだような状態で何も楽しくなかった.飛行機など何回乗っても窓側の席から下の景色を楽しんでいる.クエート近辺では砂漠に定規で描かれたような街と街をつなぐ道路が印象的であったし、シベリア上空では眼下に蛇のようにうねるツンドラの風景、河が見え感激した.そんな私を喜ばせてくれたのがインターネットのグーグル・アースである.こんな事ができるようになったんだ!というのが最初の感想.アクセスすると最初の画面で宇宙に浮かぶ地球が出てくるのだが、マウスで地球を回し、ホイールで拡大していくとあっという間に日本全体の鳥瞰が見られる.たぶん宇宙から見るとこんな感じなのだろう.さらにぐりぐり回すと切れ目なく拡大し、関東平野が画面いっぱいに広がり、東京二十三区(地図のように境界線がないのがまた良い!)、そして最後は目指す我が家の屋根まではっきり見られる映像となる.昔、チャールズ・イームズという建築家がpowers of tenという短編映画をつくり、ピクニックに来ている家族の鳥瞰から始まり宇宙の果てまでどんどんカメラを遠ざけていくというシーンがあったが、今は好きなところにズームアップできるのである.自然が豊かな住宅地であると思っていたのが意外と都市化されていたり、開発業者の手によって山が無惨に切り開かれていった状況が見えたり、手に取るように分かる.すべてのことにおいて言えるのであるが、近視眼的な目で物事を詳細に見るだけでなく、たまには鳥瞰的な目を持って物事に接しないといけないな、と思ったグーグル・アースであった.